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出世は実力主義なのか?
公務員も出世は実力主義です。
よく言われているように、完全な年功序列ということはありません。
調整能力がある、人格に長ける、仕事がキレル、品位がある、等、上司としての格が備わってなければ課長級以上にはなれない、というのが私の印象です。
ただ、実力主義なのは課長級以上限定です。
民間では首になるような怠け者でも、昇任試験を導入していない自治体では、50過ぎたら、自動的に係長級にはなるようです。
係長「級」と表現しているのは、係長のランクにある職員には大きく2つの種類があって、実際に係の長として指揮監督をする「係長」とは別に、給料の格付けだけが係長のランクで、実際は他のヒラと机を並べる「主査」というものがあるからです。

こんな感じです。
係長と主査は、職位、すなわちランクは同じ、給料も同じです。
でも、仕事の内容は明らかに係の総括をしなければならない係長の方が重たいです。
なんでこんな制度にするのかというと、近年は職員の年齢構成は団塊の世代にピークがあり、係長のような監督職の多くを団塊の世代が占めており慢性的にポストが不足しています(若い職員を昇任させようとしてもポストがない。)。
しかし、将来の幹部となる若い職員も昇任させなければならない。所定の条件を満たし係長級に昇任する場合は主査を増やすことで対応せざるをえない、というのが理由みたいです。
半分ホントで、半分はウソですね。
実際は、ある程度の年齢に達したら、係長になる資質の有無にかかわらず、自動的に主査になっている人も多くいるので、不要な昇任も多いんですよ。
ヒラのままでも、毎年の昇給はあるんです。年齢とともに、給料はあがっているんです。係長級に昇任をさせると、昇任に伴う昇給までされてしまいます。職責が伴わない昇任はさせるべきではないと思います。
ヒラと同じような仕事しかしない主査もいっぱいいましたから。
あと、昇任のスピードは、民間に比べると、遅いですよ。
課長になるのは早くても40半ばです。
これには次のような理由があると思っています。
民間企業なら、会社に貢献できる人、すなわち、数字を残せる人、業績を残せる人が出世し、トップにあがっていき、誰もそれに異論を唱えるものはいないでしょう。
一方、公務員の業績は、数字として残るものがあまりありません。
税金を納める住民の立場からすれば、勤務時間内に集中して業務にとりくみ、スピーディーに、正確に多くの業務をこなす人、すなわち最小の経費で最大の住民サービスを提供できる人がトップに上がって行くことを望むでしょう。しかし、住民への貢献度を数字として評価する手法はまだ確立されていません。
また、公務員の仕事は、法律でがんじがらめですから、誰がやっても余り差が出ない。
例え不要と思っても、法で定められた手続きを省くという余地はありません。
法で定められた手続きを省略して、結果としてコストダウンできたとしても、それは当然に違法な支出になりますから、オンブズマンなどの市民団体から住民訴訟を提起されたりします。
去年1000万円経費を要したイベントが、今年は500万円で済んだ、っていうことはありえないんです。
このように、「会社に利益をもたらす」というようなわかりやすい出世の大義名分は、業績が目に見えにくい公務員にはないんです。
公務員の出世は、人事権をもっている人に気に入ってもらえるかどうか、という点にかかっていますが、このようなあいまいな基準だけでは昇任の公平性が保てない、そこに、経験=年齢という基準が大きな役割を果たしているのです。
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