面接官の心理
2015/11/18
ここまでで、採用に傾くプロセス、不採用に傾くプロセスの二つの面接官のプロセスを見てもらいました。
この面接官の心理を説明します。
あなたが、学校やサークルで初対面の人に会った時、少し話しただけで、「あ、この人クセありそうだなぁ」とか、「頭よさそうだ。」とか、わかることってありませんか?
それは、その場で相手が話した内容をあなたが頭の中で分析して、そういう印象を抱いているわけじゃなく、事前の情報や、見た目の印象、話し方などを五感で感じ取り、直感で抱いている印象なんです。
面接官も同じです。
受験生が、その場でいくら一生懸命答えても、いくら立派な回答を準備して答えても、採用・不採用の判断の根底には影響を与えません。
面接官は、あなたの見た目、話し方、しぐさなどから、あなたを五感で感じ、自分の経験則との共通点を見出し、あなたの人物像を作りあげるのです。
その場限りで簡単に準備できるものよりも、あなたの見た目、話し方、しぐさなど、あなたの生き様が感じ取れるものの方が信頼が置ける情報だからです。
そして、そのように五感で感じとった情報、すなわちオーラは、あなたの履歴書に記載された情報と不思議とつながり、より一層あなたの人物像をはっきりとさせます。
あなたが背伸びした情報を履歴書に記載しても、あなたのオーラとは重なりません。
面接官は、履歴書を読んである程度あなたの人物像を作ります。
そして、あなたに質問することによりあなたからオーラを引き出し、履歴書の経歴をつなぎあわせ、より人物像をはっきりとさせるというプロセスになっているのです。
あなたがいくら暗記した答えを面接官に帰しても、面接官には何も伝わらないものです。面接官は、あなたから「正解」の回答を得るためではなく、あなたのオーラを導くために質問をするのです。
面接に対策はないというのは、以上の理由によるものです。
→ 面接官って何者?
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